結婚の話し合いで、すれ違うとき
結婚の話を出すと、相手がはぐらかす。あるいは、話すたびに喧嘩になる。結婚の話し合いは、ふたりの未来についての話であるぶん、期待や不安が大きく、少しのすれ違いでもこじれやすいものです。このページでは、結婚について話すときのすれ違いと、その乗りこえ方をまとめました。
結婚の話し合いが、こじれやすい理由
結婚の話し合いがうまくいかないとき、ふたりの間では、たいてい「話している中身」とは別のことが起きています。
- 話を出す側は「この関係を大事に思っているか」を確かめたい
- 話を出される側は「準備ができていない自分」を責められているように感じる
- 時期の話のつもりが、愛情の深さを比べる話になってしまう
- お金や仕事など、まだ自分でも答えが出ていないことを聞かれて、答えに詰まる
はぐらかす人が、結婚を考えていないとは限りません。答えられない不安があるのかもしれません。まずは「結婚するか、しないか」を迫るより、お互いが何を気にしているのかを知るところから始めると、話が進みやすくなります。
よくあるすれ違い
| すれ違うこと | その奥にありがちな気持ち |
|---|---|
| 結婚の時期 | 年齢や出産への不安/仕事や貯金が整ってからにしたいという責任感 |
| お金(貯金・家計・借金) | 将来の生活への不安/自分の収入を比べられたくない気持ち |
| 仕事と住む場所 | 今のキャリアを手放したくない/家族の近くで暮らしたい |
| 子どもについて | ほしい・ほしくないの考え/まだ想像できない戸惑い |
| 親との関係 | 親に認めてもらいたい/親の意見に左右されたくない |
同じ「まだ早い」でも、理由はお金だったり、仕事だったり、自信のなさだったりします。言葉の表面ではなく、その奥にある気持ちを聞くことが、話し合いの近道です。
責めずに切り出す、最初のひと言
結婚の話は、答えを求める形より、自分の気持ちを伝える形で切り出すと、相手が身構えにくくなります。
- 「今すぐ決めたいわけじゃないんだけど、これからのこと、少し話したい」
- 「私は○年後くらいに一緒に暮らせたらうれしいと思ってる。あなたはどう思ってる?」
- 「結婚の話をすると、あなたが困った顔をする気がして。何か気になってることがある?」
- 「答えが出てなくても大丈夫。何が不安か、それだけ聞かせてほしい」
反対に「いつになったら考えてくれるの?」「本気じゃないんでしょ」のような言葉は、相手を守りに入らせ、話を止めてしまいやすくなります。
話す順番を決めておく
結婚の話は、一度に全部を決めようとすると、ほぼ確実に疲れて喧嘩になります。次のように、話す順番と回数を分けるのがおすすめです。
- 1回目:それぞれが、結婚について何を楽しみにしていて、何が不安かだけを話す(決めごとはしない)
- 2回目:お金・仕事・住む場所など、気になることを1つだけ選んで話す
- 3回目以降:残りのテーマを1つずつ。決まったことはメモに残す
- 時期の話は、ほかのテーマがある程度見えてから話す
米国のゴットマン研究所は、ふたりの争いの多くは、性格や価値観のちがいから来る「完全には解決しない問題」だと説明しています。すべての考えを一致させる必要はありません。ちがいを知ったうえで、ふたりが納得できる形を探すことが大切です。お金の話の進め方はお金のことで喧嘩になるときも参考にしてください。
それでも話が進まないとき
何度話しても、相手が話し合いそのものを避けるときは、「結婚するかどうか」より前に、「この話をふたりで話せるかどうか」が問題になっています。話し合いの場をつくる工夫は話し合いにならないときにまとめています。
考えのちがいがどうしても埋まらないとわかったときは、つらくても、その事実を受けとめる時間も必要です。そのときも、相手を責めるより、お互いが大事にしたいものがちがった、と言葉にできると、どちらにとっても次に進みやすくなります。
仲裁くんが役に立つ場面と、向いていない場面
仲裁くんは、ふたりがそれぞれ別々にAIに話し、AIがふたりの言い分を公平に整理するサービスです。結婚の話し合いでは、次の使い方が向いています。
役に立つ場面
- 面と向かうと身構えてしまう話を、それぞれ好きな時間に、別々にAIに話す
- 相手が本当に気にしていること(不安や優先したいこと)を、整理された形で知る
- すれ違いのポイントと次のひと言の例を受け取り、次の話し合いのきっかけにする
向いていない場面
- 暴言や暴力、お金や行動の制限など、安全や尊厳に関わることが起きているとき(下の相談先へ)
- 婚約の解消や慰謝料など、法的な判断が必要なとき(法テラスへ)
- 18歳未満の方
ふたりの言い分を、AIに整理してもらう
何が
仲裁くん(ちゅうさいくん)とは
仲裁くんは、喧嘩やすれ違いのあと、ふたりの言い分をAIが別々に聞いて、公平に整理するWebサービスです。何があったかを30秒ほど話す(または書く)と話し合いの場ができ、URLを相手に送るだけで始められます。アプリのインストールや会員登録はいりません。
話し合いの場は30日に1回まで無料です(2回目からは390円で、相手が参加して結果が届いたときだけ支払いが確定します)。招待された側は、いつでも無料です。深掘りラウンドと仲直りプランは390円(税込)で、相手が答えて結果が届いたときだけ支払いが確定します。72時間以内にふたりの答えがそろわなければ、0円です。
AIの整理は、ふたりが話し合うための材料です。法的な判断や、医療・心理・法律の専門家の助言の代わりにはなりません。また、人が相談に乗るサービスではありません。