仲直りしたいとき。きっかけの作り方と、最初のひと言
喧嘩のあと、本当は仲直りしたいのに、どちらも先に動けない。よくあることです。意地や気まずさだけでなく、「何と言えばいいのかわからない」ことも大きな理由です。このページでは、仲直りのきっかけの作り方と最初のひと言を、LINEでそのまま送れる例文と一緒にまとめました。
まず、少し時間を置く。ただし放っておかない
怒りや悲しさがいちばん強いときに話しても、言葉はなかなか届きません。胸がどきどきして頭に血がのぼった状態では、相手の話を受け止める余裕がなくなるからです。夫婦関係の研究で知られる米国のゴットマン研究所は、気持ちが高ぶりすぎたときは20分ほどはなれて、自分を落ち着かせることをすすめています。
ただし、「時間を置く」と「放っておく」は違います。黙って距離を置かれると、相手は「もうどうでもいいんだ」と受け取りがちです。はなれる前に、いつ話したいかだけを伝えておきましょう。
- いまは言いすぎそうだから、少し頭を冷やしたい。夜にまた話そう
- ちゃんと話したいから、30分だけ時間をちょうだい
どのくらい置けばよいかに正解はありません。それでも、その日のうちか翌日には「話したい」という気持ちだけでも伝えておくと、こじれにくくなります。
最初のひと言は「短く・責めない・次につなげる」
仲直りの最初のひと言で、喧嘩の中身をすべて片づける必要はありません。役目は、話し合いの扉をもう一度開けることだけです。次の3つがそろうと、届きやすくなります。
- 短く:1〜2文にする。いきさつの説明や言い分は、あとで話す
- 責めない:「あなたが」ではなく「わたしは」で始める
- 次につなげる:「話したい」「聞きたい」で終える
LINEでそのまま送れる例文
- さっきは言いすぎた。ごめんね。落ち着いたら、ちゃんと話したい
- このまま気まずいのはいやだな。今夜か明日、少し話せる?
- わたしも意地を張ってた。あなたの話も、ちゃんと聞きたい
- 約束を守れなかったのは私。待たせて不安にさせて、ごめん。どうしたらいいか、一緒に考えたい
送る前に見直したい言葉
- 「もういいよ」「どうせ」:会話を終わらせる合図に聞こえる
- 「普通は〜でしょ」「常識的に」:相手を否定しているように聞こえる
- 「でも」「だって」:謝ったあとに続くと、謝ったことが消えてしまう
- 「そっちが先に謝って」:先に謝ったほうが負け、という勝負にしてしまう
- いきさつをすべて書いた長文:読むだけで疲れてしまい、言い返す材料も増える
LINEでのやりとり自体がこじれているときは、LINEで喧嘩になったときも参考にしてください。
謝るなら、何を謝るのかをはっきりさせる
仲直りのきっかけとして謝るなら、何について謝っているのかが伝わることが大切です。「怒らせたならごめん」「気にさわったならごめん」という言い方は、相手の受け取り方の問題にしているように聞こえ、かえって火に油を注ぐことがあります。
伝わりやすい謝り方には、たいてい次の3つが入っています。
- 自分のしたこと(「約束の時間に1時間遅れた」)
- 相手がどう感じたかへの理解(「ずっと待たされて、大事にされていないと感じたと思う」)
- これからどうするか(「遅れそうなときは、わかった時点で連絡する」)
自分だけが悪いとは思えないときは、無理に全部を認める必要はありません。「言い方がきつかったことは、ごめん」のように、自分の側の部分だけを具体的に謝るほうが、かえって誠実に伝わります。どちらにどれくらい原因があったのかを落ち着いて考えたいときは、喧嘩で、どっちが悪いのか知りたいときも読んでみてください。
相手との関係ごとの、きっかけの作り方
仲直りの基本は同じですが、ふだんの関係によって、きっかけの作りやすさは変わります。「彼氏だから」「彼女だから」と性別で決めつけず、相手のふだんの様子に合わせて選んでください。
| 関係 | きっかけの例 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 付き合っている恋人(彼氏・彼女) | LINEで短いひと言を送り、会うか通話する約束をする | 既読がつかなくても、続けて送らない |
| 同棲している恋人 | 「ごはんどうする?」など、いつもの声かけから入る | 気まずさをごまかすだけで終わらせず、話す時間を決める |
| 夫婦 | 子どもが寝たあとなど、落ち着いて話せる時間を先に決める | 子どもの前で、喧嘩の続きをしない |
| 遠距離の恋人 | 通話の時間を約束してから話す | 文字のやりとりだけで、結論を出そうとしない |
返事がないとき、仲直りできないとき
ひと言を送っても返事がないと、不安になります。でも、返事がないことは「仲直りしたくない」と同じ意味とは限りません。気持ちの整理に時間がかかる人もいれば、何と返せばいいか迷っている人もいます。
- 続けて何通も送らない。追いかけるほど、相手は返しにくくなる
- 1日ほど待って、それでも返事がなければ、責めずにもう一度だけ短く送る
- 「いつなら話せそう?」と、相手が時間を選べる聞き方にする
- SNSの更新や位置情報で、相手の様子を探らない
仲直りしても、同じことでまた喧嘩になるなら、仲直りのしかたより、ふたりの間のくり返しの型に目を向ける時期かもしれません。同じ喧嘩を、くり返してしまうときで、ループの抜け方を紹介しています。
ふたりとも仲直りしたいのか、確かめたいときは
仲直りしたい気持ちはあるのに、先に言い出すのが怖い。相手も同じ気持ちなのかがわからない。そんなときのために、仲裁くんには「せーので仲直り」という仕組みがあります。
仲裁くんで話し合いの結果が出たあと、それぞれが自分の画面で「仲直りしたい」を押せます。押したことは相手に伝わらず、ふたりとも押したときだけ、ふたりの画面に表示されます。どちらが先に押したかは記録しません。押さなくても大丈夫です。
ふたりとも押したあとは、仲直りプラン(390円。申し込んだ人だけが支払い、相手は0円)を申し込むこともできます。ふたりが2分ずつ話し、それぞれが試すことと、2週間の小さな実験をまとめてお届けします。仲直りを保証するものではなく、法的な取り決めでもありません。内容は、いつでもふたりで話し合って変えられます。
仲裁くんが役に立つ場面と、向いていない場面
仲裁くんは、ふたりがそれぞれ別々にAIに話し、AIがふたりの言い分を公平に整理して、ふたりに同じ形で届けるサービスです。仲直りの場面では、次のようなときに役に立ちます。
役に立つ場面
- どちらも少しは仲直りしたいのに、直接話すとまた言い合いになってしまう
- 謝る前に、相手が何にいちばん傷ついたのかを知りたい
- 相手の言い分も聞いたうえで、次に伝えるひと言を考えたい
- ふたりとも仲直りしたいのかを、言い出す前に確かめたい
向いていない場面
- 暴力や脅し、つきまといなど、身の安全に関わる問題があるとき(下の相談先へ)
- お金の請求や離婚の条件など、法的な争いになっているとき(法テラスへ)
- 相手が話し合いに参加すること自体を望んでいないとき(ふたりの言い分がそろうまで、結果は出ません)
- 18歳未満の方
ふたりの言い分を、AIに整理してもらう
何が
仲裁くん(ちゅうさいくん)とは
仲裁くんは、喧嘩やすれ違いのあと、ふたりの言い分をAIが別々に聞いて、公平に整理するWebサービスです。何があったかを30秒ほど話す(または書く)と話し合いの場ができ、URLを相手に送るだけで始められます。アプリのインストールや会員登録はいりません。
話し合いの場は30日に1部屋まで無料です(2部屋目からは390円で、相手が参加して結果が届いたときだけ支払いが確定します)。招待された側は、いつでも無料です。深掘りラウンドと仲直りプランは390円(税込)で、相手が答えて結果が届いたときだけ支払いが確定します。72時間以内にふたりの答えがそろわなければ、0円です。
AIの整理は、ふたりが話し合うための材料です。法的な判断や、医療・心理・法律の専門家の助言の代わりにはなりません。また、人が相談に乗るサービスではありません。